arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

新国立劇場バレエ団「シンデレラ」(2):涙とともにサヨナラの舞台

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新国立劇場バレエ団「シンデレラ」、2016年12月19日、月曜日のド平日午後1時。 なんと学生日のこの日はプリンシパルの長田佳世さんの引退公演でした。 学生日ですからチケットは相当に品薄で、またド平日の日中ということで、どうしたって行けない人も相当にいたでしょう。 結果的に学生日、とはいえプリンシパルの出演が学生日1日だけって、それはどうなのよ、という怒りと疑問の声が相当にあったと思われます(全く持って当然ですし、昨今の新国のダンサー起用問題に大いに関わるところでもあります)。 この日の終演後に行われる握手会は、当日のチケットのない人でも入れるという措置が執られていました。

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ダンシング・ミュージカル「Les 3 Mousquetaires Le Spectacle」(2):改めて感じる本国デフォルト

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さて第二部です。

 

公式→http://www.les3mousquetaires-lespectacle.com/

第一部レポ→ダンシング・ミュージカル「Les 3 Mousquetaires Le Spectacle」(1)

 

「やることやって」シーツにくるまったダルタニャン&コンスタンスのデュエット(Reste)でスタートです。

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ダンシング・ミュージカル「Les 3 Mousquetaires Le Spectacle」(1):フランス本家の「三銃士」ならではの説得力

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2016年10月21日(ソワレ)、23日(マチネ、ソワレ)でフランスはパリのパレ・ド・スポーツ(Palais du Sports)で開かれているミュージカル「Les 3 Mousquetaires Le Spectacle(三銃士)」を見に、パリに遠征してきました。

(※掲載写真は撮影OKだったためです。でも掲載数は控えます)

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ザルツブルク2016(4):農民と動物の聖人が守るザンクト・レオンハルトの村で

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ザルツブルクから田舎の小さな村ザンクト・レオンハルト

ヨーロッパは町も歴史風情があっていいのですが、のどかでかわいらしい田舎の風景も楽しんでみたいですよね。

そこで今回行ってきたのは、ザルツブルクから日帰りで訪れることのできる田舎の村、バス(25番)で30分ほどの郊外にあるザンクト・レオンハルトです。

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2016ブログ未掲載観劇記録

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あっという間に12月31日になってしまいました。 舞台との一期一会の出会いは本当にひと時の夢空間です。 ブログ未掲載のリストを挙げておきます。 今回はバレエ以外にもいろいろと混ざっておりますが……。

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ザルツブルク2016(3):大司教の町、モーツァルトの町のクリスマスマーケット

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●約600年の歴史・大司教領の町のマーケット

オーストリア北部の町、ザルツブルクモーツァルトの出身地として非常に有名であるほか、19世紀初頭まで独立した大司教領として約600年の歴史を持つことから、オーストリアの主要都市――例えばハプスブルク家本家のウィーンやチロルのインスブルックなどと比べると、独特の雰囲気を持つ町です。 町のどこからでも見えるホーエンザルツブルク城、町の中心地であるレジデンツ広場やドーム広場に建つレジデンツや大噴水、壮麗なバロック教会、映画『サウンドオブミュージック』の舞台として知られるミラベル宮殿や郊外のヘルブルン宮殿といった観光的見どころの大半は歴代大司教ゆかりの建物。 大司教領時代の文化がこの町の軸となっているのでしょう。 15万人ほどの町ながら中心地にはバロック様式の建物が多く、駅前は程よく近代化されて整備されているため、都会的な印象もあります。

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新国立劇場バレエ団「シンデレラ」(1):それぞれが煌めいた光絵巻

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新国立劇場バレエ団「シンデレラ」、12月17日、19日、23日、24日を見てきました。 小野&米沢さんのツートップ・クオリティと長田さん引退の涙、予想を覆す新人の努力&頑張りと、いろいろ思うところもたくさんあった公演でした。 年内に全部上げられるかどうかわかりませんが、順を追って。

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