arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

リサイクル意識は国の広さと関係ある??

希少!? リサイクルマシーン

アメリカやカナダに行って戸惑うのは、ゴミの分別がないところ。
ビンもカンも割れたお皿も生ゴミも一緒くた。
その割にはかの国々では「自然とふれあうエコツアー」「動物保護の重要性を学ぶツアー」というのが盛んであるし、動物保護だの愛護だのという運動も結構盛んに行われている。

このギャップはなんだろうと思ったのだが、私的にふと思ったのは国土の広さ。
結局人間の住むところと動物の住むところ、ゴミを捨てるところなど「住み分け」ができる国土の広さを持ちえるからか、と。

日本はもとより、欧州も国境が細かく引かれて国土は狭い。
そしてエコやリサイクル先進国はやはり国土の狭い欧州だ。
限られた地面しかない国では動物とゴミと住み分けすることはできない。
ゴミを出さないように、また野生動物たちと共存していかなければならないのである。

似たような件で、飛行機の騒音問題。
ある航空関係者の講演を聞きに行ったときのこと。
飛行機の騒音制限の話題となったとき、空港と住宅距離の近い日本や欧州では、飛行機の騒音を抑えることを重要項目として提案したが、アメリカには理解されなかった、という話をしていた。
おそらくアメリカは騒音とも住み分けができるのだろう。

だもの、京都議定書だって何がどう重要なのか理解できないに違いない、アメリカは。

ちなみに自然保護やエコツアーにしても、北米などで行われているソレは、やはりキリスト教的に「万物の頂点に立つ人間が弱き自然を保護するのである」という意識のもとに行われているように感じる。
自然に神が宿る「八百万(やおよろず)の共存意識」を根底に持つ私としては、根本的に視点が違うようにも思う。