ウィーン(2):フォルクスオパーで字幕付きオペレッタ
ウィーン到着17度、翌日19度(@_@)
その翌日は11度&雨。
なんとも季節の変わり目は極端です。
先日はフォルクスオパーでオペレッタ見物でした。
題材が庶民的で3時間程度と短いのがオペレッタ。
格調高く延々と長いのがオペラですか、おおざっぱに言えば。
フォルクスオパーはオペレッタ&バレエ中心の劇場です。
めちゃくちゃドレスアップする必要はありませんが、ちょっといいところでご飯を食べる、という感じの服装で出かけて行くのがちょうどいい感じです。
この日の演目は「メリー・ウィドゥ」。
たんまり遺産を持っているうら若き未亡人と、その未亡人に恋しながらも財産目当てと思われるのが嫌で「好きだーvv」が言えない男爵とのコメディです。
すごいなと思うのが、ウィーンの人も普通に訪れる劇場なんですが、ちゃんと英語の字幕付きなんですね。
いわゆるロシアあたりにある観光客向けの5軍だか6軍によるへっぽこバレエとは違います。
フォルクスオパーですから、オペレッタの本物です。
でもちゃんと字幕サービス。
それだけウィーンのオペレッタやオペラに訪れる観光客が多いということでしょう。
しかもプログラムは独英仏伊のほか日本語解説のページもあるわけです。
日本人客も多いんですね。
そういえば1階オーケストラボックス前に着物の日本人客がおりました。
つまりは、安心して見に行けるということです。
行く前にオペラ本かネットあたりであらすじを頭に入れたうえで、プログラムで復習。
で、英語を頼りに「ああ、なるほど」という感じで行くと、あまり普段こうした公演に行かない人でも十分に楽しめます。
なによりやはり、クオリティ高いし。
今回の演目はコメディで、全三幕。
休憩は1回なので、サクサク進みます。
7時半開演で終了は10時すぎですから、ちょうどいい感じです。
オペラのように4時間も5時間もかかるものではないので、とても気軽に楽しめるのがいいですね。
「メリー・ウィドウ」はコンサートで単発で歌われる曲も多いので、見れば「あ、聞いたことあるかも」と言う曲も多いですし。
プログラムは2.8ユーロ。
客席付近をうろうろしている係員から直接購入します。
日本のようにロビーに売り場があるわけではないので、冊子らしきものを持ってうろついているスタッフに声をかけてください。
幕間のドリンクは高くて4ユーロ。
座席は今回は2階正面で35ユーロ。
日本のバレエの一番安い席より安いです。
いかに生活に根付いた気軽な文化になっているかがわかります。
すごいわ、ウィーン。
ちなみにフォルクスオパーのすぐ近くにカフェの老舗「カフェ・ワイマール」がありますので、そこで早めに腹ごしらえして行くのもなかなか趣があります。
老舗だけあって、カフェの種類もなかなか多様で、ウィーンらしさ炸裂。
カフェの話はまた後ほど。