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ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

ウィーン(5)カフェ:日本の「ウィンナコーヒー」は「フランチェスカーナ」

「グロッサー・シュワルツァー

これは私が「グーテンモルゲン」「ダンケシェーン」に続いて覚えたドイツ語です。
意味は「ブラックコーヒー」。

ウィーンのお楽しみの一つにカフェがありますが、とにかくさすがカフェ発祥の地。
コーヒーと一口に言っても、いわゆるブラックやエスプレッソ、ブラックコーヒーに生クリーム乗せ、または泡立てたミルク乗せ、リキュール入り、熱湯割りにちょっとクリーム入り、ミルク入りなどなど、流儀と伝統にのっとって種類があり、またそれにいちいち名前が付いているのです。
つまり「コーヒーひとつ」なんて日本式に言っても「どの?」と聞かれるわけです。
普通にブラックコーヒーが飲みたい時は「グロッサー・シュワルツァー」と言わないと分かってもらえないのです。

また日本でいうところの「ウィンナ・コーヒーください」と言っても、「どの?」と聞かれます。
まあ、当然。
ウィーンにあるコーヒーはすべてウィンナ・コーヒーなんですから。

日本でいうところの「ウィンナ・コーヒー」は現地では「フランチェスカーナ」と言います。
ちなみにウィーンのコーヒーはジャーマンローストが基本。
シティローストとも言われる焙煎ですが、イタリアン、フレンチに次いで濃く、苦味とコクがあり、コーヒー独特の甘さも感じられるというものです。

というわけで、今回いろいろ集めた“ウィンナ・コーヒー”をご紹介。

「グロッサー・シュワルツァー

いわゆるブラックコーヒー…というか、エスプレッソのダブルといったほうが正確ですね。
ちなみにエスプレッソは「エスプレッソ」で通じます。


「メランジェ」

ブラックコーヒーの上に泡立てた温かいミルクが乗っています。
レストランでもカフェでも、大体どこへ行っても飲めます。
ガイドさん曰く、「一番ウィーンらしいコーヒー」だとか。


フランチェスカーナ」

日本で言うところのウィンナ・コーヒーで、ブラックコーヒーの上に生クリームを乗せたもの。
これはガラスのカップですが、店によっては普通のカップです。
メランジェとは違い、フランチェスカーナはレストランでは「ない」と言われることもあります。
確実に飲みたいならカフェに行くのが一番かと。


「ウィンナ・アイスカフェ」

アイスコーヒーにバニラアイスと生クリームがどーんと乗っています。
ウィーンでは基本的にあまり冷たいコーヒーは飲まないようで、またウィーンに限らず日本で言うところのブラックアイスコーヒーは、海外では基本的にはあまりお目にかかれません。
あったとしてもアイスクリームや生クリームが乗っていたり、またしっかり甘かったりします。


マリア・テレジア

オレンジリキュール入りのブラックコーヒー。
店によってはオレンジピールと生クリームが乗っかった形で出てきます。
柑橘系の香りと濃いめのコーヒーの風味が混ざり合って結構クセになります。
さすがテレジアおばさまの名前を戴くだけある。


「オーバーマイヤー」

濃厚なブラックコーヒーにミルク、その上に生クリームが注がれるパフォーマンスコーヒー。
老舗「カフェ・ワイマール」で出会いました。
コーヒーの苦味、ミルクのさっぱり感、とろんとした生クリームのコントラストがなかなかに楽し。
これに限らず、ウィーンの生クリームには砂糖が入っておらず甘くない、というのもブラックが基本の人間にはまた嬉しいところ。


「カフェ・ミュージアムスペシャル」

これは有名店の一つ「カフェ・ミュージアム」のオリジナルメニュー。
コアントロー入りの濃厚ブラックコーヒーにホイップミルク、生クリームが乗っています。
9ユーロ。高い。でも美味しい。
なんでウィーンのコーヒーってリキュールが合うんでしょうね。
老舗カフェでスペシャルメニューを探して味わってみるっていうのもなかなかに楽しかもしれません。


ウィーンでは「カフェは居間の延長」というくらい、生活に根付いたもの。
気軽に行ってのんびりするのが一番かと。