arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

ハンガリー(2)バラトン湖:路上で西瓜売り

バラトン湖周辺を車で走っていてよく見かけるのが西瓜売りのスタンドです。



今までいろいろ欧州を見てきましたが、夏に西瓜を売っている欧州の国というのは初めて見ました。
中国やシルクロード諸国なんかではよく見るのですが。
そう言えばホテルの朝ごはんブッフェにも普通に西瓜が並んでいたりするんですよね。

不思議に思いガイドさんに聞いたところ、やはりこの「西瓜」の風景、欧州ではハンガリーから南、バルカン諸国やギリシアコーカサス地域などの風物詩だそうです。

西瓜の原産地は南アフリカですが、地中海やシルクロードを経て中央アジアから東へと伝わったようで。
栽培地域には気候的なものもあるのでしょうが、やはりあの長細い西瓜を見ると、なんとなくシルクロードを思い出します。

ハンガリーもといマジャール人はアジア系民族だと言いますが、生活文化はまったく欧州ですし、体もでかく、トイレの鏡なんて使い物にならないくらい高いところにあったりしします。
時々やはりエスニックな風合いの顔立ちの人もいますが、「アジアだ」と言われてもすぐにピンと来ないところもあるのが正直なところです。
でも、こうした西瓜売りなど独特な風景を見ていると、やっぱりアジア入っているんだなぁと思ったりするわけです。
ところどころにやはりアジア共通の文化やルーツのかけらが見えるのも、ハンガリーの面白いところの一つかな。

ちなみに西瓜のお値段は、立ち寄った店では1キロ160フォリント(約120円)。
西瓜1個3~5キロありますから、大きくても600円程度といったところでしょうか。
安いわ。

でもこの巨大なラグビーボールのような楕円の西瓜を見ていると、いったいいつ、どこで、何があって日本の西瓜は丸くなったのだろうと思います。
いや、今は四角い西瓜もあるけれど(^_^;)