arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

タイ・イサーン:コラートでタイの「ジャンヌ・ダルク」に会う

タイの味覚が忘れられず、ナムプラーとトウガラシで炒め物作って、目玉焼きご飯にしようと思ったら、油ハネで火傷してしまいました_| ̄|〇
かなりでっかい水ぶくれを作ってしまい、思いっきりヘコんでます(T_T)

で、今回はイサーンに出向いたのですが、いつものことながらスケジュールがっちり固定。
まあ、私の仕事は行く場所の選択肢もなければスケジュールもがっちり決められているという、ある意味「言われるがままにこなすだけ」なのですが。
でも毎日移動は厳しいです。
それほどまでに、実際タイの3分の1の面積を占めるイサーンですから、広いのです。

そのイサーンで最も大きく、また面積的にはバンコクに次ぐ広さというコラートは初めての訪問でした。



正式名称はナコーン・ラチャシマですが、現地ではコラートというのが通常のようです。
コラートに来るまでにすでにウボンラチャタニ、スリンというディープな田舎を見てきたため、やはりとても賑々しく、大きな町だと感じてしまいます。
城壁にお堀に門…という風体はチェンマイを連想させますが、城壁はチェンマイほどしっかり残ってはおらず、またやはりチェンマイより大きいせいもあって、広がりと空間を感じます。
とにかくちゃんと町があって(笑)、人も多い…って当たり前なのですが、それほどまでに他が大いなる田舎でした。

町の中心にはコラートを守ったという女性ヤー・モーの像があります。



タイ…というかイサーンのジャンヌ・ダルクといいますか、本名はタオ・スラナリ。
その昔、ラオス軍が攻めてきたときに敵陣に潜入して兵士を酔っぱらわせて撃退したとか。
ヤー・モー像にはまるで仏様のようにお参りする人が絶えません。
像があるのは街の中心の広場なのですが、彼女の像のもとへ行くには靴も帽子も脱いで、通り過ぎる時は一礼するのがこちらのルールです。
献花もお灯明も線香も絶えず、本当に彼女が神様のように崇められているのがわかります。
どこの国でも護国の人物は神様なのだわ。

イサーンは歴史的にはクメール(カンボジア)やラオスの文化的影響が強く、アンコールワットに通じるヒンドゥーヒンドゥーから仏教に移り変わる時代の史跡が多い場所で、それがイサーンを独特の雰囲気にしているのか、タイ人にとってもある意味「外国」というところだそうです。

とにかくタイの多様性を改めて感じますし、田舎ならではの素朴な生活が、やはり感じられます。
いや、奥深い国です。