クロ・スロ・ハン(4):スロヴェニア/リュブリャナの待降節(アドヴェント)
今回訪れたスロヴェニアのリュブリャナは国土面積は四国ほど、人口200万人という国の首都です。
初めてだったのですが、実は憧れの、というか一度行きたいと切望していた町。
バロックとアールヌーヴォーの建物が並ぶそれはそれは美しいところでした。
何よりこの町は治安がよく、人々が穏やかだとはガイドさんの言。
さもありなんと思うほどに、町中には都市ならどこにでもありそうな殺伐とした空気は見当たりません。
仕事上、危険を感じる場所やちょっとヤバそうかな、というところではカメラは撮ったらすぐバッグにしまう、という行動を取るのですが、このリュブリャナではそうしたことをする必要すら忘れるほどでした。
(とはいえ油断は禁物です)
さて、そのリュブリャナでは日本時間の12月3日から町の中心、プレシェーレノフ広場でクリスマス・イルミネーションが点灯されました。
点灯式が始まるのを待っていたら、7歳くらいと4歳くらいの姉弟が、点灯式で使う花火を分けてくれました。
優しい!
本当にこの町の人は穏やかで優しいかもしれません。
ほこほこした気持ちで暗い冬空に灯されたイルミネーションは白と青を基調とした品に溢れる色合い。
このイベントとともに寒い冬がぬくもりに包まれて、クリスマスを迎える準備が本格的に始まります。
プレシェーノフ広場やそこに連なる市場、三本橋のたもとや川のほとり、教会前の広場などにはクリスマスの市が立ち、特産のハチミツや蜜蝋のオーナメント、ガラスのアクセサリー、キャンドルにリースなどなど、かわいらしくもどことなくお洒落な品々が並びます。
スロヴェニアはイタリアと国境を接し、またかつてはローマ帝国の一部であったこともあり、ワインも絶品。
もちろんクリスマスマーケットでおなじみの温かいワインもあります。
スロヴェニア語では「クハノ・ヴィノ」というあったかいワインは1杯1.8ユーロでプラカップ入り。
ワイン風味の方が強く甘さ控え目な風味です。
屋台は大体夜の10時くらいまでですが、夜はカフェやレストラン前にストーブをたいた野外席ができて、皆さん夜遅くまでビールやワインを飲んで楽しんでいます。
小さな町ゆえコンパクトに、すぐに一人で歩けるようになるのもリュブリャナの魅力のひとつ。
クリスマス市は24日までですが、クリスマス・イベントは年末まで行われるそうです。