arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

パリ(1):フランスで花見

パリに来ています。
が、明日帰国です(@_@)
もうパリに来てから1週間になるのですが、今回はブログ更新するどころか、ブログ用の原稿を書く余裕も気力もないほどに疲れました(T_T)
いやぁ、ハードだった…。

唯一のシアワセは、ぽっかり空いたフリータイムにうまい具合にパリ・オペラ座バレエの公演が重なったこと。
念願のオペラ座デビューを果たせました(*^_^*)
といっても今回はオペラ座バスチーユの方で、ガルニエはまたの機会に…なのですが。
それでも素晴らしい、このオペラ座の件はまた後ほど、ということで。
…これくらいのご褒美があったっていいわ…マジで。今回は。

ところでフランスに来てしまったため、今年は桜の時期をすっかり逃しました。
出発前に咲くかと思いきや、長い花冷えで全然咲いてくれなかったし…(T_T)

代わりに…といいますか、パリ&郊外で花見(?)のチャンスに恵まれました。
というか、フランスにも桜があるんですね。

その昔、ホームステイでプロヴァンスに滞在した2月、「桜が咲いている!」と思ったらアーモンドの花でした。
実にそっくりで、本当に遠目から見たら桜そのものなんですよね。
今回もすっかりアーモンドかと思っていたのですが、木の皮など、よくよく見るとやっぱり桜。
在住の日本人の方に聞いたら、やはり「桜だと思う」ということ。
花自体は小ぶりで、色も白だったり、松前桜のような濃いピンクだったり。



プチ・スリジェという感じです。
特に印象派ゆかりのオーヴェル・シュル・オワーズを訪れた時はあちこちに、たわわに桜。



駅前の古本屋前にあった桜はソメイヨシノかもしれません。



ちなみにプロヴァンスのアーモンド、フランス語でアマンドは非常に強い花です。
ミストラル」というとてつもない季節ものの強風のなかでもしっかり枝に付いているんですね。
もし日本の桜がミストラルにあおられたら、おそらくひとたまりもないでしょう。
咲いたと思う間もなく風にちぎられ、花びらもあっという間にどこかに飛んで行ってしまうに違いありません。

北フランス、もといパリ&イル・ド・フランスの桜はたわわに咲いて、はらはらと散ります。
でも日本の桜のようなはかなさ、侘び寂びとは違うんですね。
何がどう違うかというとなかなか難しいのですが「おおっと、散るのか。セラヴィ!(これがジンセーさ)!ケセラセラ~(なるようになれ~)」とでも言いますか。
なんかお国柄を感じるのです。
やはりフランスの桜はフランスの桜、プチ・スリジェなんですなぁ。
日本の桜って、やはり日本ならではですね。