arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

サイパン2009(1):ひょっとして最後のNW便



サイパンに行ってきました。
こんな仕事をしていながら、実はサイパン初上陸(^_^;)
でも近いですね、やはり。
成田からたったの3時間半。
「一番近い海外の南の島」というのも頷けるというか苦肉の策と言うか…。
「一番近い南の島」だったら沖縄で十分だものな。

で、フライト便がNW便――つまり昨年デルタ航空と合併したノースウエスト航空でした。

今だからはっきり言えますが、私はスケジュール表に「NW便」と書いてあるのを見た瞬間、実は半分行く気もやる気もなくしていました(^_^;)
それほどこの航空会社は、過去に数回乗りましたが必ず何かしらトラブルが起こりまともに着いたことがない上に、サービスは最悪で、乗務員の態度も悪い。
機内のアルコールは1本500円(または5ドル)と有料で、飯も当然まずい。
これほどまでに、いいことなんてこれっぽっちも体験したことのない航空会社も珍しいくらいです。

「乗ったら飲んだくれて飯食って寝る!」が基本パターンの私としては、500円払ってまでビールを飲むかどうか、乗る前からどうしたもんだと考えていたら。
なんと今回はビールとワインが無料!
さらに日本発のフライトだからとはいえ、飯も結構まともなものが出ている。
乗務員の態度も普通のアメリカの航空会社並みで良いとは絶対に言わないが、まあ悪いとも言わないでおこうか、という感じでしょうか。
てか特に乗務員のサービス精神という点では、欧米系の航空会社はアジアの航空会社(中国を除く!)には絶対かなわないから。

この辺をサイパンで聞いたところによると、結局サービスをはじめとするオペレーションが全てデルタ航空のクオリティに統一されつつあったんですね。
アメリカ国内線は相変わらずビールをはじめアルコールは有料のようですが、国際線は無料化されているのは、やはり国際的なサービスを考えてのこと。
またNWのコードを使うのも年内一杯くらいだとか。
実質上、合併と言う名の、ノースウエスト航空の吸収です。
つまりNW便に乗るのもこれが最後かもしれないということですな。

あの歴史あるノースウエストが本当に消えていくんだなぁ、と思うとしんみり…なんてしませんよ、と言いたいところですが、日本の北拓の倒産とか考えると、リストラされた社員にはお気の毒…と思ったりはします。

もちろんデルタ航空だって、私はよほどアメリカ系航空会社と相性が悪いのか、オーバーブックだなんだで突然のフライト変更を余儀なくされたり、「名古屋経由で帰ってくれ」とか無茶なことを言われたりと、スムーズに事が運んだ試しがありません。
ついでに言えばアメリカン航空でもユナイテッド航空でもロストバゲージがあったりと、これらも一度たりとも普通に着いたことがないんですが(+_+)
まあユナイテッドの場合は到着地がロストバゲージで悪名高いロサンゼルス空港でしたから差し引くにしても、アメリカンのロスバゲ対応はめちゃくちゃ高飛車で腹立ちました。
(因みに世界三大ロスバゲ空港はヒースロー、シャルル・ド・ゴール、ロサンゼルス(^_^;))

というわけで。
今回はアメリカの航空会社利用で初めて(!)行きも帰りもスムーズに予定通りの運航でした。
これだけ乗って初めてというのも結構スゴイ…。
でも代わりに私がノートPCのACアダプタは忘れるわ、予備カメラを忘れるわでヒヤヒヤでした(+_+)
4泊5日でホントに良かった。
しかも着いた途端に指輪をホテルの排水溝に流してしまい、初日から結構落ち込みましたさ…(T_T)
でも無事帰ってこれたからいいやhahaha…(乾笑)

冒頭の写真は帰国便のど早朝発NW便から見たサイパンの朝焼けです。
NW便として見るのは、きっとこれきりだろうな。