arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

タイ・パタヤ2010(2):JALでベジャール

空港でとりあえず飯しました。
あとは乗ったら飲んだくれて寝て、起きたら成田だ。
夜便ってこういうところが楽。
でもこれが会社勤めなら、空港から朝会社に直行なんでしょうが(^_^;)

ところで今回の飛行機はウワサのJAL便でした。
行きはB777-300、シェルシートで結構ラッキーでした。
こりゃ楽だわさ。
帰りも同じならいいのですが…どうかなぁ。

倒産→再生の大事な一歩ゆえか、フライトアテンダントも妙に普通。
というかこれで相変わらずの高飛車サービスだったらもう駄目だろうさ。
まあでもJALのフライトアテンダントが特に腹立たしいのは欧州便なんですがね(-"-)
ある旅行のパリからの帰り(ちなみにこのときは普通のOL時代で当然自腹旅行)。
パリの寒さで風邪ひいて機内で気持ち悪くて食えないほどぐったりして、寒気がしてしょうがないので空いている最後列で横にならせてくれと訴えたのに全然相手にしてくれず、フランス人クルーと雑談しながらアッヒャッヒャッヒャと高笑いしていた奴らの姿を、私は一生忘れませんぜ!
これ一度じゃないけどさ。
言い始めると長くなるのでこの辺で。

とまれ、国内のクルーは良くも悪くも…と思っていたので、やっぱりJAL内には欧州・NY便→アジア便→国内便というヒエラルキーがある…というかあったのかも。
あ、つまりJALJAAJASか!?
ヒエラルキーに応じてサービスも高飛車になるのがかつてのJALクオリティと私は思っていたのですが、これからどうなることやら。

そんなJALを今回初めてちょっと誉めます。
つまり映画のチョイスに正月に見損ねたモーリス・ベジャールの映画「ベジャール、そしてバレエは続く」が入ってたんですな(*^_^*)
なんというナイスチョイス!

映画はベジャール亡き後のベジャール・バレエ団・ローザンヌ(BBL)の芸術監督となったジル・ロマンの新作が出来上がるまでのドキュメンタリー。
ベジャールの偉業を礎に、新たな芸術監督のもとの第一歩を、団員や関係者のインタビューを交えながら淡々と写し出しています。

ベジャールという偉大な「神」の残した十字架がいかに重いことか。
のっけからアダージエットを踊るジル・ロマンの姿にもう涙をそそられます。
地元・ローザンヌでの新作初日を前に「これがだめならもう自分の振り付けはやらない。ベジャールのものだけやっていく」と吐露する彼の言葉には胸が締め付けられるようでした。
ジルの新作、日本公演の折にはぜひ、やってください。

というわけで。
映画で思わぬ拾いもの。
帰りも飲んだくれながら見るのだ(*^_^*)
あ、でも機材が違ったらダメか…!?