arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

コート・ダ・ジュール2010(3):マントンでちょっとイタリア

朝はちょい曇りでしたが、午後からは明るくなったコート・ダ・ジュールです。
28日(日)、つまり3月最終日曜から欧州はサマータイムに入りました。
前の日に時計を1時間進めて寝るんですが、これがまぁ、初めて訪欧したときにうっかり忘れてまして、時刻表をしっかり調べていたにもかかわらず、結果的に1時間寝坊してすべての予定が狂ったという笑っちゃう経験があります。
今日は寝坊だけが心配でしたが、ちゃんと起きられました。
慣れないとうっかりしますよ、これは。

で、今回は世界中のプレスの人たちが集まる十数名ほどの取材ツアーに乗ってます。
いつものことながらとってもインターナショナルなツアーで、日本人は私だけ(^_^;)
こんなのが日本代表でゴメンナサイ。
特に今回はアジア人は私とタイの女の子とインド人のご婦人の3人。
さらにアフリカ、南米、カナダから1人ずつのほか、あとはみんな欧州人です。
国が被っているのは1国だけという、なかなか固まらずにいい感じでばらけているうえ、こう言っちゃなんですが、東南アジア&東アジアの参加者がタイ人と私だけというのがすごく良かったですよ。
涙出るほどやり易かったわ。

まぁ、なんでこんな話をするかというと、実は今日訪れたマントンがイタリアとの国境の町なのですね。

もう一番手前の山はもうイタリアです。
国境と聞くと燃えるのが日本人。
島国で、いわゆる陸地に国境を持たないためか、自分の足を使っての「国境越え」と聞くだけでわくわくするわけです。
するよね? するでしょ?
ここまでフランス、ここからイタリアという看板とか見るとうれしくなっちゃいません?
なりますよね。

しかもシェンゲン&EUボーダーレスなので検問もパスポートも必要ない。
好き勝手にイタリアとフランスを行ったり来たりできちゃうんです。

楽しいですよ、これは。
何度やっても楽しい。
日本じゃ絶対体験できない、欧州ならではの醍醐味の一つですよ。

でも。
バスの運転手さんが気を利かせて、一瞬フランスからイタリアに入ってくれたのですが、イタリアに入った瞬間「わーい!!」「カプチーノ飲みに行こうよ~!」と目に見えて大はしゃぎしているのが私と初欧州のタイの女の子だけだった(^_^;)
他国の人たちは「ふーん」という感じなんですね。
まあ、地続きが当たり前というお国柄に、EUボーダーレスという昨今の事情に加え、また国境地続きゆえに苦い歴史も経験しているのが欧州ですから、さもありなんといえばそうなんですが。
うーん、そんなもんなのか。

ともかく国境近くのレストランで食事をとるので一同レストランへ。
皆さんがアペリティフを楽しんでいる間に、タイの女の子と一緒に国境を歩いて越えて、イタリア側の雑貨屋でちょっとだけ買い物もしてきました。

サラダマカロニ500g、約100円。
ニースやアンティーブもパリに比べたら格段に安いと思いましたが、イタリアの物価のほうがもっと安いかも。
後から追っかけてきたポルトガル人によると、タバコの値段もイタリアとフランスは1ユーロも違うのだそうです。
でもリラの時代を知っている者にしてみると、イタリアの価格はユーロ化で異様に高くなっていて、全然ありがたみがありませんが…。
まあそれはフランスも同じですが。
フランの時代は良かったなぁ、安くて…(遠い目)。

というわけで、ちょっとイタリアを体験して明日はマントン取材ののちニースに戻ります。
明日の夜から3日間、いよいよ今回の取材のメインイベント。
朝8時発、ホテル戻り深夜あるいは午前様の、地獄の日々が始まりまする。
昨年はこれで腰を痛め、ヘルニアになりかけたので今年は気をつけないと…(T_T)