arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

シンガポール(2):マーライオン大・中・小

シンガポールの名物もといシンボルといえばマーライオン
今更マーライオンかよ…と思えど、やっぱり行くと見たくなるのがマーライオン(笑)

実は現在シンガポールには、いわゆる政府認定のマーライオンが大・中・小と三体おります。
できた順番は小→大→中ですね。

で。
現在「シンガポールといえばマーライオン」として主役を張っているのがマーライオン公園にいる中位というかミドルサイズ君です。

このミドルサイズ君、誕生はもう5~6年以上前だと思うのですが。
マーライオン公園はじめマリーナ地域の再開発に伴い、かつてはベルギーの小便小僧、シドニーのアートシアターと共に「世界の三大がっかり」と言われた初代小サイズのマーライオンの後を継いで登場したものです。

このミドルサイズ君に会うのは今回が初めてだったんですが、せっかくなので趣向を変えて海からマーライオンにアプローチを試みましたさ(*^^)v

つまり。
シンガポール川沿いのラッフルズ上陸地点そばにある「シンガポールリバークルーズ」船乗り場から1岸分(1 Quay)のチケットで海方面に下るとマーライオン公園岸に到着するわけです。
この1岸分4ドル分のクルーズだと、川経由海からマーライオンのお姿を左から正面、右とぐる~~っとなめつつ、マーライオン公園に上陸できるんですね。

しかもこの1岸分の僅か5~6分程度のクルーズでも、川の両岸に建つビルやコロニアル建築の視点が変わり、とっても趣深いんですよ。
ビバ! リバークルーズ!
これは結構楽しめますぜ。


そして「おいらが主役!」とばかりに勢いよく水を吐くミドル・マーライオンの背後に、ちょぼちょぼとまるで公園の噴水オブジェと化した、つまり「世界三大がっかり」と呼ばれた初代マーライオンがちんまりと、でも大切に保存されて建っているわけです。

現役のミドルサイズ君と背中合わせってところが妙にツボ。
いやなんか、この子も愛おしいよ。
この陶器のひび割れがいい具合じゃないですか。
初代、かわいいよ初代(*^_^*)

ちなみにビッグサイズ、マーライオン(大)はどこにいるかというと、セントーサ島
これはもう誕生は十数年以上前でしょうか。
二十年は経ってるかなぁ。
「世界の三大がっかり」を覆すべくセントーサ島にどーん!と建てられたはいいものの、あまりに巨大すぎて今度は趣を失したという感のあるオブジェです。
なんせ夜になると目からレーザー光線が出てたんだから、もはや海獣ならぬ怪獣(笑)
ぐごごごごごぉぉぉぉっ、がおーん!と動き出しそうだったんですけどね。


それが今日セントーサ島で久々にこの怪獣を見かけたのですが、主役はミドルサイズ君に奪われたうえ、昔の常夏の陽射しを受けて輝く色白が思いっきり鼠色に変わり、さらには足元に「リゾートワールド・セントーサ」なんて、ユニバーサルスタジオを含むテーマパークがどどーん!とできちゃってるもんだから頭しか見えず、なんだか隅っこに追いやられたようなもの寂しい感じが漂ってたような…(T_T)
これじゃあ今でもレーザー光線が出てるかどうかわかりませんなぁ…。
「ちっ。もう俺の時代は終わったぜ」ってぼやきが聞こえてきそうな巨大怪獣でありました。