arTravel: art × Travel/旅×アート

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

シンガポール(3):暑い日の労働に耐える!パワフル朝ごはん

思い出したようにシンガポールで(笑)
シンガポールに行くと「絶対食べたい!」と思う食事のひとつがカヤジャムを塗った「カヤトースト」です。
この「カヤトースト」、「肉骨茶(バクテー)」と並ぶシンガポールの二大朝ごはんなのですが、これ、どちらも赤道直下の常夏の国の1日を乗り切るためのスタミナ補充・パワフル朝ごはんなんですね。

もともとはシンガポールにやってきた、あるいは植民地時代に中国本土から英国人に連れてこられた苦力(クーリー)なる労働者の朝食だったというからスタミナ補充というのはごもっともで。
だからカロリーは多分高いかも。
でもあの灼熱の街中を一日歩くには、これくらいしっかり補充しないと体が耐えられない。
ましてや労働だったらなおさらです。
そして今なおその土地に根付いた食事は、やはりその土地の風土に合うもので、それゆえに現在にいたるまで食べ続けらているんだなぁと思うわけです。

●カヤとは「ココナツ・ジャム」のことなり

前置きが長くなりましたが、ではカヤ・トーストのカヤとは何かというと、ココナツ。
つまりカヤジャムとはココナツと砂糖を練り合わせたジャムなのです。
炭火焼トーストにバターを塗り、さらにカヤジャムを塗ってサンドイッチにし、小さく切り分けて醤油と胡椒で味付けした温泉たまごに付けて食べるのですな。

このときコーヒーもとい「コピ」も一緒に供されるわけですが、このコピはコンデンスミルク入りです。
まあ、いわばベトナムコーヒーのようなもので、ちなみにマレーシアでもタイでも「コピ」はコンデンスミルク入りです。
つまり暑くて乳牛が育たない場所では牛乳が手に入らず、代わりにコンデンスミルクを使っていたわけです。

このコンデンスミルク入りのコピ、最初は「うっ!(汗)」と思うのですが、慣れてくるとカヤの朝ごはんのコピは「コンデンスミルク入りでなければならない!」となるから不思議(^_^;)
私なんざ普段は思いっきりブラックコーヒー派ですが、カヤと一緒に飲むコーヒーはもうコンデンスミルク入りでなければいかーん!と思ってます。
でもこの暑い夏を乗り切るのに朝ごはんに「コピ(コンデンスミルク入り)」というのは元気がつくようで、日本に帰ってきてからもミルクジャム入れて時々作って飲んでます(^_^;)

カヤトーストのお勧めの店はやっぱり元祖「ヤ・クン(亞坤)・カヤトースト」

日本でも豊洲ららぽーと内の「フード・サーカス」内にヤ・クンのカウンターがあり、カヤジャムは買えるんですが、やっぱりシンガポールのファーイースト・スクエアにあるヤ・クン本店で食べたほうが断然!!!美味しい。
パンの焼き方はもとより…気候の違いかな?

●スパイシーな薬膳肉スープ

またもうひとつの朝ごはん「肉骨茶(バクテー)」は豚のリブを白胡椒やクコの実、アニスなど東南アジアのスパイスで煮込んだ、要は薬膳スープ。

スパイシーでいかにも「体の新陳代謝を促進します!!」というカッカしてくるような風味です。
滋養強壮朝から元気!! 胃にももたれず、元気に労働に出て行けるような味なのですよ。

人気&お勧めのお店は「黄亜細肉骨茶餐室」。
観光スポットからは外れた一般住宅地・ラングーン・ロード(Rangoon Rd.)にあるのでタクシーで行かなきゃならないのですが、地元客で行列ができる人気店は頑張って行く価値ありですぜ!
ここはホントに美味かった!

スパイスの使い方が多分全然他と違うのだと思います。
ぺろんと剥がれるほどにじっくり煮込んだ肉も柔らかくてさっぱり。
お茶を自分で入れながら飲むのもイイ。

「黄亜細肉骨茶餐室」はググってみるといくらでも出てきます。
人気ゆえ昼過ぎには閉まるので朝からがんばって出かけてください。

ちなみにどちらも有名店なのでタクシーの運ちゃんに言えばちゃんと連れて行ってもらえます。
漢字のメモがあればモアベターです。
カヤと肉骨茶があれば暑いシンガポールの観光もヘタレずに乗り切れるぞえ。