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ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

2011年1月ソウル(1):韓流ミュージカル「三銃士」でリセット

1月末に韓国に行ってきました。
目的は韓流ミュージカル「三銃士」観賞(笑)
極寒ソウル2泊3日の弾丸ツアーです。

 


正直、韓流スターなんてヨン様くらいしか知らないし、ペ・なんとかとか言われても顔が全然分からない。
キャストの役者も全然わからないし、もちろん韓流ドラマなんて見たことない。
てか日本のタレントすらロクに分からない。
ただただ、ミュージカル「三銃士」が目的でした(笑)
ええもう、ヲタだから(笑)

まあ、その時期までに使わなきゃならないマイレージがあったということと、仕事の狭間というスケジュールも幸いしました。
何よりあのNHKでやってた「終わり悪けりゃ全てダメ」という、後味悪い人形劇のリセットをしたかった。

いや、あの人形劇、お人形さんや声優さん、小道具やセットは素晴らしかったですよ。
ただ脚本が、私的にはもう最悪で、その後のNHKの所業や赤レンガ公演も傷口に塩を塗ったくられただけ。
これが受信料取ってる国営放送のやることか!?

大体よくもあの痛快冒険活劇を、あんな後味悪い陰湿なものに仕上げたもんだと思うと、脚本家の底意地の悪さにも呆れかえる。

まさか大好きな作品で傷つけられるとは、これっぽっちも!!思っていなかったから、無防備に真剣にのめり込んで、まともに叩きつけられてしまった(傷はまだ癒えていない)。
ホントに「もう『三銃士』の『サ』の字も見たくない!」と、この私が思ったほどズタボロになってました。
が、進路にもやはり影響を及ぼした大事な作品を、あんなツマラン奴のために捨ててなるものか!
負けるもんか、コンチクソー!

てか、その脚本家が人気があるってんだから、日本社会も陰湿なわけだよな。
世の中から子供のいじめや自殺が後を絶たないわけだよ。
今後否が応でも、望まずとも世界の波に巻き込まれちゃう今の子供たちには、絶対!見せちゃいかんよ、あんな番組。


ともかく。
そんなわけで「リセット」韓流三銃士の旅。

行きは仁川、帰りは金浦。
ビバ! 羽田!
昨年末に開業した韓国の空港鉄道にも乗って来た(これはまた後日)。

場所は東大門方面、忠武アートホール。



観劇は楽日前&楽日の、ファースト&セカンド・キャストの2回観賞です。
でも一番いい席2回分でも日本でバレエ1回見るより安いぞ(苦笑)

何よりびっくり! 日本語字幕付きだ!
それだけ日本のお嬢さんがたくさん行っているのか!…という現実に唖然。
でもおかげで助かりました、ありがとう!

「何だ?」と思ったのは、ロビーに並ぶお米の山…。



帰国後調べたら、このお米、お花の代わりにファンが贈るものなのだとか。
このお米はタレントさん達が舞台終了後に然るべきところに寄付するものだという。
枯れちゃう花より、実のあるものを贈り、応援するスターたちが社会貢献できるようにという韓流の応援なのだそうな。

むーん、徹底している!

さて、舞台。
果たして韓流ミュージカルがリセットになるのか、また第一部の「首飾り事件」中心では、私の大好きなアラミスの出番はそうないだろうと、あまり期待はしていなかったんですが。

いやいや、そんな懸念を覆すような、凄まじいパワーでした(爆笑)

正直「三銃士」的にはあり得ない、トンデモストーリーです。
平たく言えば「三銃士」+「鉄仮面」(爆)
ルイ13世リシュリュー枢機卿が双子とか、ポルトスが元海賊とか、アラミスが元オペラ歌手とか(苦笑)
ミレディに至ってはリシュリューの策謀で没落し、悪事に手を染めざるを得なかった哀れな貴族の娘とか(ヲイ!)
アラミスがミレディとは知らずに恋人関係にあったとか、ケティにも手を出してたとか。
儒教的に不倫NGだから王妃の首飾り事件もなし。
バッキンガム公爵も出なければ、人間関係がややこしくなるからか、ロシュフォール伯爵も出てこない…(苦笑)

もう深い浅いなんてどうでもいい。
愉快痛快冒険活劇に韓的儒教&サービス精神てんこ盛りの韓流「三銃士(サンチョンサー)」だ(笑)
こんなストーリー、字幕がなきゃ分からんし、2回見て正解だったよ、ホント(泣笑)

とはいえ、トンデモストーリーとはいえ、全てのメインキャラ=役者に見せ場があるので誰のファンも楽しめる仕組み。
アドリブシーンでは役者が花道に降りてファンにデコちゅーするという大サービス(爆)
しかも舞台上でのキスシーンは、女性ファン気を使い帽子で隠すという気配り。
てか、それだけ韓国の女の子ファンは凄まじいのか!?

役者さん的にはラス日前のセカンド・キャストは役者が若く初々しく、チームワーク抜群!
楽日のファースト・キャストはもう実力が段違い!
特に楽日の面々は2年前に初演した時のメンバーらしく、ベテラン揃いなうえ、ミュージカル専門の舞台役者というだけあって、歌も演技力も素晴らしい!
あのトンデモストーリーを「そうか、さもありなん」と(一応)納得させる演技力がありましたよ。

何より舞台客席が一体となった、罪のない純粋な熱気と言ったら!
いやあ、トンデモストーリーでも演技力と愛情とサービス精神で、素晴らしいものになるんだということを、つくづく実感しました。
何より観客のハートを鷲掴みにするパワーには恐れ入りました。

カーテンコールは写真を撮ってもいいというのも、すごいサービス。

楽日はセカンド・キャスト君たちも登場という、楽日ならではのお楽しみもv
ちなみに中央4人が三銃士+1で、左からポルトス、アトス、タルタニャン(←現地発音準拠)、アラミス。
どうよ、この「タルタニャン」のイモっぷり!
めちゃめちゃツボでしたよ(笑)

また韓流スターは、話には聞いていたが、ファンとの垣根がとても低いので、出待ちロビーで気さくにサインや記念撮影に応じてくれる。
韓国語を勉強しちゃうお嬢さんや、ヨン様とかに黄色い悲鳴を挙げるオバサマ方が後を絶たないのも頷けるというものです。

実際、出待ち客を観察するつもりでロビーにいたのに、ふと現れたセカンド・キャストのアラミス青年ことチェ・スヒョン君(←調べた!)に突撃して、ツーショット記念写真を撮ってしまった自分が相当ヤバかった…(爆笑)
いやでもこの青年、検索かけてもなかなか引っかかって来ない、まだほんとにルーキーのようですが、歌唱力はオペラ歌手並みの発声でしたよ。
ナーヴァスそうな風貌もなかなかよろしかった。
ちょい、先が楽しみな感じです。

というわけで、韓流パワーをたっぷり体験して参りました。
「韓流」「韓流スター」というコンテンツが韓国観光業にとって、とてつもなく重要なもので、また成功した好例だということも、心底実感しましたよ。
いや、観光的「韓流コンテンツ」の成功の秘訣は、自己陶酔的韓国人の気質もあるけれど、やはり分け隔てなくファンに接するサービス精神だと思います。

いやいや、まったくもって恐れ入りました、韓流!

ちなみに、今回の韓流「三銃士」、アジア巡業の野望もあるらしいので、ひょっとしたら日本にも来るかも!?
もしそうなったら、見ておいて損はないですよ!