arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

エドモントン&カルガリー(1):巨大なカナダ ~街ができるまで200年~

エドモントンからカルガリーへ。
すでにエドモントンの日程を終了してカルガリーに入っています。

何度も来てるカナダですが、つくづく巨大さを感じる国です。
およそ日本の感覚では、まず想像がつかない巨大さ。
bigという単語じゃ表現しきれない。
huge…なんだろうけど、時々まだそれでも足りない気がします。

聞いたところによると、カナダ西部の都市バンクーバーからカナダ最東部の都市ノバ・スコシアまでの距離と、成田/バンクーバー間の距離が同じだとか。
国の端から端までの移動距離=成田/バンクーバーの移動距離、というわけです。
フライト時間は8時間ですよ。
どんだけでかいww!
ほんとにね、このでかさは体験してみないと分からないと心底思います。
一生のあいだに、少なくとも一度は行っといた方がいいと思います。

で、エドモントンもやっぱりhugeです。
街としては人が少なく、スペースばっかりな感じもしますが、でもでかい。

カナダ西部、アルバータ州の州都。
アルバータ州といってもピンとこないかもですが、バンフやレイクルイーズ、ジャスパーなどがある州で、カナディアン・ロッキーの右側というか、東側に当たります。
オリンピックの会場になったウィスラーはカナディアン・ロッキーの西側で、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州になります。
つまりはロッキーを越えたところにあるわけです。

で、このエドモントンのある辺りからさらに東のサスカチュワンマニトバ州辺りは「大平原地帯」と呼ばれる、とにかくひたすら、平らな地域。
この間に時差がすでに2つあります。
ちなみに西のバンクーバーエドモントンの間にも時差があります。
ホントにどれだけだだっ広いのか。

そのだだっ広さを歴史に換算すると、東側とは約200年の「時差」になります。
現地で会ったモントリオール人が「(エドモントンは)若い町よね。200年くらいだものね。モントリオールは400年よ。もちろん欧州や日本はもっと歴史は長いけどぉ…」というように。

まあ、モントリオールも、実は370年くらい、ケベックシティで400年くらいなんですが。
それにしたって17世紀頃から英仏が競って本格的に植民を開始し、街を造り、西へ西へと国を拡大し、Go Westしながらロッキー山脈の東側、ふもとに到達するまでに200年近くかかっているということですね。

平らな大平原地域を延々と越えて、街ができるまで200年。

気の遠くなる旅です。
やっぱりhugeです。
ほんとに。

街はビーバーの毛皮の交易商人の中継地点としての役割を担い、19世紀に建設されたカナダ横断鉄道、そしてゴールドラッシュが発展に拍車をかけたとか。
街中には100年前の建物と近代の建物がミックスして建ってます。



埋もれつつも存在している100年前。

そのエドモントンアルバータ州の州都となったのは1905年のことで、今でも古式(?)ゆかしき、昔のままのスタイルで、知事や役人の任命式が行われています。



いや、たまたま州議事堂のインサイドツアーに参加したら、その任命セレモニーをやってたんですよね。
写真を撮っていいタイミングにちと制限がありまして、小さいんですが、昔のままの服装で、由緒あるロッドでドアを叩いて、役人が任命式開始の時を告げております。




てか、普通こういう大事な式典があるときに観光客を入れるか??
…と考えるのが日本人。
やっぱり、いろいろな部分で本当におおらかで、hugeだなぁと思うのです、カナダ。