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ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

三銃士の旅:番外編・銃士たちの時代にあったこと

まさか南アフリカで銃士時代のユグノーの話を聞くなんて思わなかったから、頭が結構大きく振れました、銃士に、また。 銃士脳だからしょうがないわね(笑)

南アフリカケープタウンから小1時間くらいのところにステレンボッシュという町があります。 ケープタウンに続く、南アで2番目に古い町で、現在は南ア中のワイナリーの3分の2が集まる南アのワインの里です。

その近くに「ベル・ヴィル」というフランス語名の地区があって、これは17世紀にフランスのユグノーたちが移民して住んだところなんだとか。

つまり、ルイ13世から14世の時代、弾圧されたユグノーたちのほとんどが新教国のオランダに逃げ込んだものの、その数が年々数万人単位で膨れ上がるため(最盛期?には20万人といわれる)、オランダ国土内だけでは対処しきれなくなったらしい。 それゆえ、オランダ東インド会社は、逃げてきたフランス系ユグノーたちをケープタウンに移住させたそうで。 逃げたユグノーの大半は農民で、豊かな国土から逃げてきたフランスの農民は、オランダ系の農民より技術が高かったんだとか。 人材(財)の大流出だわ。

そして彼らはブドウ畑や果樹園等々を作り、ケープタウンで農業を始め、ワイン造りも始めたという。 そんなわけもあって、南ア産ワインは実は350年以上の歴史があり、今でもフランススタイルの製法でもワイン造りが続けられているそうな。

まあ、直接銃士のお話とかとは関係ないけどね。 でも、時代背景のひとつということで。

でも最初の宗主国オランダはプロテスタント。 続く宗主国英国も英国国教会。 フランスのユグノーにとっては暮らしやすかったでしょう。

というわけで、トップの画像はステレンボッシュ街中で見かけたオランダ系新教の教会。 やっぱり中身はアラミッツのユグノーの教会のようにシンプルでした。

カタリ派ユグノーといった「異端」の立場から歴史を見るのは、まるで「フランス史」というカードを裏返してあぶり出しの文字を読み取っているようで、まったくほんとに、心底実に面白い。 やめられませんわ。