【Photo】パリの「三銃士」舞台巡り（1）：2016三銃士街道～三銃士とダルタニャンとトレヴィル隊長の居住地～ - arT’vel -Review- : art × Travel／旅×アートレビュー

パリの左岸付近、現在で言うパリ6区に「三銃士」「ダルタニャン物語」でダルタニャンと三銃士たちが住んでいたとされる場所があります。もう一度写真を撮っておこうということで、立ち寄ってきました。 写真詳細は下記Photoへ。

小説ではダル、そして三銃士（そしてトレヴィル隊長）はそれぞれ非常に近いところに下宿しています。大体リュクサンブール宮殿＆公園とサンシュルピス教会の間辺り。銃士隊の詰所があったバック通りをまっすぐセーヌ川へ向かい、ロワイヤル橋を渡れば当時王様がいたルーヴル宮。現在の美術館入り口付近にはリシュリュー猊下の住んでいたパレ・ロワイヤルがあります。つまりルーヴル美術館からサンジェルマン・デ・プレ、リュクサンブール公園界隈という中心としたパリの有名な観光地に散らばっているわけです。徒歩で休み休み散策しながら十分に歩ける距離です。

ざっと覚書的に。

●ダルタニャン：セルヴァンドニ通り11番地（Rue Servandoni）

アラミスの下宿のあるヴォージラール通（rue de Vaugirard）の枝道のひとつで、通りに面した角にはブティックホテル。原作はフォッソワイユール通り（rue des Fossoyeurs）なんですが、現在はこちらの名前に変わっています。ボナシュー夫妻宅が11番地で、ダルはここに下宿していたわけですが、この11番地は今はアパルトマン。その向かいには日本の雑誌でもちょくちょく紹介されているビストロ「ル・ボン・サン＝プルサン（Le Bon Saint Pourcain）」があります。

●アトス：フェルー通り（rue Férou）

atho ダルのいた（とされる）セルヴァンドニ通りのすぐそば。結構落ち着いた趣のある通りです。近年、この通りの壁にランボーの『酔いどれ船』の詩がかかれました。ランボーがこの詩を初めて披露したのがこの近辺だったということに因むものですが、酔いどれアトスらしいご縁で、なんだか笑いがこみ上げてきます。それにしても、この通りはなんだか落ち着く感じで良いねぇ(笑)

●アラミス：ヴォージラール通り25番地

aramis リュクサンブール公園の前を走る大通り。パリ市内で最長、約4.3キロで6区のリュクサンブール公園の東側あたりから西側の環状線にぶち当たる15区まで伸びています。アラミスの住処は原作でもカセット通り近辺とか、デュマ先生が意外とテキトーというか大らかだったのかで、こちらもどれを採用すればいいのかと思うんですが（それともあちこち引越ししてたのかとか、何軒も住処もとい隠れ家があったのかとか……妄想ふくらむｗ）、第一部の後半でヴォージラール通りになっていたので、一部は結果的にこの辺になったとりかいするのがいいんでしょうかね。ダルと最初に出会ったのもこの通り上ですし、でもこの辺にいたってのがとてもしっくりきます。ヴォージラール通り25番地は、位置的にはリュクサンブール公園の西側。リュクサンブール宮殿はルイ13世母后マリー・ド・メディシスが住んだ宮殿で、現在はフランス元老院（上院）の議事堂。周辺一帯は市民に開放されている公演で、元温室だった建物がリュクサンブール美術館として、近現代を中心に美術展が開かれています。高貴なご婦人が出入りしていた（であろう）宮殿付近で、アラミス宅は「木がこんもりと茂り、入り口は外からは見えづらい」。いろいろ秘密の香りがします。

●ポルトス＆トレヴィル隊長：ヴュー・コロンビエ通り（rue du Vieux-Colombier）

por 3人とは少し離れた通りで、トレヴィル隊長も同じ通りに住んでいた（とされる）通り。今はこのあたりはブティックやギャラリーが並んでおり、若い人たちも闊歩して結構賑やか。おしゃれで見栄っ張りで派手好きのポルトスらしいなと納得してしまう場所です。

●銃士隊の詰所：バック通り（rue de Bac）

gris 最初の銃士隊の詰所があったのがバック通りのリル通り（rue de Lille）からヴェルヌイユ通り（rue de Verneuil）の辺り。この通りは今はスイーツショップやお洒落なレストランがならび、ちょっと枝道のところにはロブションのラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション（L'Atelier de Joël Robuchon）があったり。この通りをまっすぐセーヌ川に向かうとロワイヤル橋に。そしてルーヴル宮と、テュイルリー公園が見えてきます。