arT’vel -Review- : art × Travel/旅×アート レビュー

ライターKababon(旅行、旅行業、舞台芸術);旅と舞台(主にバレエ、音楽)についての覚え書き

2012-01-01から1年間の記事一覧

新国立劇場バレエ「シンデレラ」:デフォルトと萌え系少女漫画

新国立劇場バレエ、12月15日の小野&福岡組、16日の米沢&厚地組のシンデレラを見てきました。どちらもそれぞれに味わいがあって、非常に楽しい、また美しい舞台でした。総じてやっぱり新国バレエはクオリティ高いです。コールドはマリインスキーに遜色ない…

新国立劇場「シルヴィア」千秋楽:天晴れ、新国

新国立劇場「シルヴィア」最終日を観てきました。結局全キャストを観ましたが、本当にどれも質の高い素晴らしい舞台で、実に楽しい1週間でした。英国的な笑い&芝居のセンスに、すさまじい、鬼だのドSだのといわれる振り付けをものともせずにきっちり踊りこ…

新国立劇場バレエ「シルヴィア」ゲスト組:「永遠のハンター」オライオンと「シルヴィア」なアミンタ

10月31日新国立劇場バレエ「シルヴィア」、ゲストの佐久間奈緒&ツァオ・チー組を見てきました。初日の小野&福岡組では見え切れなかったものとかが見えて、実に堪能しましたよ。というか、もちろんシルヴィアとアミンタの話ではあるんだけど、「オライオン…

新国立劇場「シルヴィア」:ビントレー時代の「積み重ね」のかたち

エロスは矢を放った!シルヴィアはメロメロになった。エロスは矢を放った!アミンタはメロメロになった。ダイアナの攻撃!アミンタは目が見えなくなった。それでもアミンタは踊っている。だがアミンタは倒れた。オライオンは逃げ出した!シルヴィアは連れ去…

Photo:オーシュの町とダルタニャン像

南フランス、ガスコーニュ地方の首都、オーシュの町の写真。ダルタニャン像や教会、町の写真など。「三銃士」でお馴染のダルタニャンは実在のモデルの名はシャルル・ド・バッツ・ド・カステルモール・ダルタニャン。オーシュ近郊のルピアック村の生まれです。

三銃士の旅:ベアルン銃士隊の郷

ダルタニャンの故郷ガスコーニュを離れて、アトス・ポルトス・アラミスとトレヴィル隊長の故郷、ベアルン地方にはいってます。ポーの街を拠点に、ベアルン銃士隊の郷巡り。ブルボン朝の祖、アンリ4世縁のポーのお城。実は中世にこのお城にいた太陽王子ガスト…

三銃士の旅:2012ダルタニャン祭り(1)

ダル祭りの旅、とりあえずしばらく簡易版で。旅程としては2日目のオーシュです。今回の旅の同行者は全員大阪発。私一人だけ羽田いうか東京発ゆえに、深夜発便で一足先にトゥールーズに到着。大阪組が到着するまで20年ぶり近いトゥールーズ観光を楽しませてい…

新国立劇場バレエ「マノン」:“行間”の見えるドラマに拍手を

7月1日の新国立劇場バレエ「マノン」を観てきました。今回の主演は小野&福岡組で、このペアの演技が素晴らしかったです。小野さんの化けっぷりがスゴイ!清楚なイメージのある彼女ですが、小悪魔マノンを見事に表現してくれた。小野絢子…こわい子…!ただ、…

新国立劇場バレエ「マノン」:勇者・マクミランと白マノン

6月24日の新国立劇場バレエ「マノン」を観てきました。主演はゲストのヒューストン・バレエ団から来たサラ・ウェッブ&マイケル・コナー。聞いたことない、取り立てて超有名という感じではない、おそらく初めて名前を聞く人も多いであろうダンサーで、どうし…

エドモントン&カルガリー(1):巨大なカナダ ~街ができるまで200年~

エドモントンからカルガリーへ。すでにエドモントンの日程を終了してカルガリーに入っています。何度も来てるカナダですが、つくづく巨大さを感じる国です。およそ日本の感覚では、まず想像がつかない巨大さ。bigという単語じゃ表現しきれない。huge…なんだ…

Axle三銃士「仮面の男」(3):「銃士物」であって「銃士物」でない ~あの日と共に思うこと~

さて、引き続きAxleの三銃士「仮面の男」。「三銃士」とくれば「キャラ萌え」に走る自分が、何時まで経っても作品を、舞台をかみしめている。

Axle三銃士「仮面の男」(2):モリエールの「普遍」とアラミスの衣

引き続きAxleの三銃士「仮面の男」。あまりに深くて、思うところや考えるところ、余韻がありすぎる。多分、きっと私はこういう「三銃士」もとい「ダルタニャン物語」が見たかったのだと思う。見たかったものの形のひとつが、この「仮面の男」だったというべ…

Axle 三銃士「仮面の男」:「ダルタニャン物語」昇華の一つの形

3月10日、劇団Axle(アクサル)の三銃士「仮面の男」マチソワを見てきた。「三銃士」「ダルタニャン物語」のファンとして出かけていったもので、鑑賞も「銃士ファン」としての視点。