オーストリア・ザルツブルク(3):元祖・モーツァルトチョコレート
引き続き、モーツァルトとチョコレートの話題をば。
有名なオーストリア土産のひとつ「モーツァルト・チョコ」の話です。
「モーツァルト・チョコ」というとオーストリア土産の代表のひとつです。
モーツァルトのカラーの肖像画が入った金紙に包まれたまん丸いチョコを見たことがある方もいるかと思います。
ミラベル社のモーツァルト・チョコレートです。
このミラベル社が「本家」を名乗っているのに対して、「元祖」を名乗っているお店がザルツブルクにある「フィルスト」です。
HPでも「オリジナル」を謳っている通り、この丸いチョコはこのフィルストのご主人が1890年、地元の有名人の名を冠したお菓子を作り、1905年にパリ万博に出展した際、見事金賞を勝ち得て大人気になったものなのだとか。
20世紀初頭といえば、まだ登録商標とかが曖昧な時代ですから、人気商品が出れば、やはりあやかり商品が出てくるのは世の習いでしょう。
そういえばオーストリア銘菓のザッハトルテもホテルザッハとデメルが本家争いをしたことがありましたが、それに似ています。
結局ザッハトルテについてはホテルザッハが元祖だということで落ち着いてはいるようですが。
ミラベルとフィルストの違いと言えば。
ミラベルは機械生産ゆえに安価。
フィルストは依然徹底した手作りをしているとか。
ウィーンの目抜き通りを歩けばミラベル社のお店はたくさん見かけますが、フィルストはザルツブルクとその周辺に数軒を持つのみ。
値段も元祖は9個11ユーロと少しお高めですが、問題の味はやっぱりフィルストの方が美味いという評価が高いとか。
まあ、食べ比べて見るのもいいのではないかと思います。